クモは大きいものから小さいものまで、私たちの生活の近くで生息しています。それでは、日本に生息しているクモはどれくらいの種類居るのでしょうか。
この記事では、身近にいるクモの種類や、その生態、そして危険な毒蜘蛛の見分け方などを紹介していきます。
目次一覧
日本に生息している身近なクモの種類
1200種類以上のクモが生息している
よく見かけるクモ。その種類は、日本に生息しているものだけでも、1200種類以上のものが確認されています。
また、まだ見つかっていない種類や外来種が日本に入ってきて生息をしているケースも見受けられますので、どれだけの種類がいるのかは明確にはなっていません。
日本だけでもこれだけクモが多いのは、クモという科目自体に、多くの種類が居ることが理由としてあります。世界規模で見てみると、約3万5000種類ものクモが確認されているからです。
また、クモを大まかに分けると、クモの巣を作って捕食をするタイプ、徘徊をして生息するタイプ、土の中で活動をするタイプの三つに分類されます。
代表的な日本のクモ
数多く居る日本国内のクモですが、私たちが普段の生活をしている中で見かける代表的なクモについては数種類に限られてきます。
まず一番身近なクモとして、アシダカグモが挙げられます。屋内を徘徊するタイプのクモで、非常に長い足が特徴的な種類です。
その次に小さい体でちょこまかと家の中を動き回ることでも印象的なのが、ハエトリグモです。通称で家グモとも呼ばれているように、家でよく見かけるクモです。
そして屋外で巣を張っているのをよく見かけるのが、ジョロウグモです。おそらく「クモ」というと、多くの人はこのジョロウグモをイメージされる方が多いと思います。
クモの生態とその特徴について
クモの全てが糸を作る能力を持つ
クモの一番の特徴としてあるのが、糸を作る能力です。実はクモと分類されるものの全てが、何らかの形で糸を作る能力を持っています。
を張るタイプのクモは、当然のことながら糸を作りますし、徘徊型の巣を糸で作らないタイプのクモでも糸を作る力は持っています。ですので、糸を作る能力はクモの専売特許と言っても過言ではないかもしれません。
このクモの糸は、非常に強力な素材で出来上がっています。そのため、人間の生活に役立つ製品作りの為に応用が研究されているほど、優れたものとなっています。
その他の蜘蛛の巣に関しての記事はこちら → うわっ、家の周りが蜘蛛の巣だらけ!家の外にある蜘蛛の巣は駆除すべき?
肉食であることがほとんど
クモの生態としては、肉食であることがほとんどという点が特筆すべき部分です。
どれだけ小さいクモでも、基本的には他の虫などを捕食して栄養を得ています。
多くの種類のクモは、特に好き嫌いなく、他の生物の肉ならば何でも食べるという傾向があります。ただ、特定のクモに限っては、自分の好きな種類の生物しか食べないこともあります。
クモの餌としては、家の中に出現する害虫であるゴキブリも含まれるため、一部の種類のクモはゴキブリを退治してくれる益虫としても知られています。
毒蜘蛛に注意!その見分け方
背中に赤い模様や斑点があるものは注意
毒蜘蛛の中でも、かなり危険だと言われているのがゴケグモという種類のクモです。日本においては、セアカゴケグモという種類のクモが見かけられるようになり、大きな社会問題となっています。
日本においては、先述したセアカゴケグモやハイイロゴケグモが要注意と言われているクモの種類です。その見分け方として、セアカゴケグモは真っ黒な体と対照的に鮮やかな赤い模様が背中にあるのが特徴です。ハイイロゴケグモは茶色い色で、お腹が丸く斑点模様があります。
これらゴケグモ系は、体内の毒によってアナフィラキシーを発症させます。見つけたら必ず避難して、役所へと通報しましょう。
タランチュラなどにも気をつけよう
毒蜘蛛の代名詞ともなっている、有名な毒蜘蛛であるのがタランチュラです。タランチュラは日本が原産国ではないため、それほど頻繁に見かけることはありません。しかし、愛玩用に飼われていた個体が逃げ出すなどで外界に放たれることがあります。
タランチュラは、一般的なクモと比較して、大きな体や肉厚な足や産毛が目立ちます。ただ、タランチュラにも色々な種類があるため、模様も多彩です。地味な模様のものから鮮やかな模様のものまで、いろんな個体が存在しています。
明らかに日本に住んでいるクモと比べると、海外から来たクモだと見分けられるので、タランチュラの判別はそれほど難しくはありません。
まとめ
日本には非常に多くのクモが生息しています。しかし、私たちはその数多い種類のクモの中では、わずかな種類しか知らないと思います。もし興味を持たれれば、ぜひクモのことをもっと知ってみてください。
また、毒蜘蛛についても知識を得ることで、容易にそれを見分け、危険なクモから自分を回避できるようになるメリットもあります。