危険な針を持ち、時として人を襲うこともあるハチ。そのハチについて、日本にはどれくらいの種類が生息しているのでしょうか。
今回は、日本に生息する代表的なハチの種類や、その意外な実態、そしてもしもハチの巣ができたときにどう対処すれば良いかという点などを解説していきましょう。
目次一覧
日本に生息しているハチの種類について
日本にもかなり多い種類のハチが居る
日本には、ハチの仲間はどれくらいいるのか。そんなことを考えたことはありませんか?実は、日本において、ハチの仲間とされる種類はかなり多く居ます。
日本分類学会連合の調査データを参照すると、ハチの種類を構成している細腰亜目の日本産の種類は、3823種類おり、もう一つのカテゴリである広腰亜目は約720種います。
以上のデータから、日本におけるハチの種類は、なんと4000種を超えることが分かります。私たちがハチと認識していない虫もそこに含まれていますが、予想以上の種類がいるようです。
その他の蜂の種類に関しての記事はこちら → あれっ?庭の木陰に蜂の巣を発見!ハチの種類を見分ける方法
アリもハチの一種である
一見するとハチではないように見えて、実はハチと同類とされる虫が居るのも事実です。その一つとして、代表的なものなのがアリでしょう。
アリはハチとは全く関係の無い、遠い種類の昆虫だと考えてしまいがちです。しかし、生物学上の分類としては、ハチとアリは非常に近い位置にあります。ですので、アリは地上で生活することに特化したハチだと捉えても差し支えありません。
日本に生息するハチの種類は多いですが、アリのような虫もハチの一種だと考えれば、学術上の統計的にハチの種類が多いということも頷くことができます。
日本での代表的なハチを紹介
ミツバチ
ミツバチは穏やかな性格で、日本ではかなり有名なハチの種類です。特にミツバチは花の蜜を採取して、私たちに蜂蜜を提供してくれる昆虫として好意的に捉えられています。
ミツバチの中にも幾つかの種類があり、特に養蜂で使われることが多いのは、セイヨウミツバチという種類のものが主となっています。
アシナガバチ
アシナガバチは、その名前の通り、手足が長いのが特徴的なハチです。私たちの周りにも生息しており、暖かくなると半円形状の巣を作ります。
それほど攻撃性は高くないハチですが、毒針を持っていますし、攻撃をしかけてきたと判断すれば人間を襲うことがあります。性格は穏やかだと思っていても、近寄る際は注意するべきハチです。
スズメバチ
良い意味でも悪い意味でも、日本において有名なのがスズメバチです。強い攻撃性を持ち、そして強力な毒針を持つことでも知られています。
スズメバチに刺されてしまうと、急激なアレルギー症状を起こすアナフィラキシーの状態に陥ることが知られています。
そのため、他の種類のハチに比べて最も警戒しておくべきハチです。もしもスズメバチやその巣を見つけた場合、早急に駆除することが求められます。
もし家に蜂の巣ができてしまったらどうすればいい?
ハチの種類を見極めよう
ハチはとても身近な昆虫の一種です。そのため、突然、自宅の敷地内や家屋の中にハチが巣を作るというケースもかなり多くあります。では、そのような蜂の巣の問題が起こった時、どうやって対処すれば良いのでしょうか。
もしも、蜂の巣を自宅の近くで見かけたら、その巣からハチの種類を見極めるようにしましょう。ハチはその個体を見ずとも、蜂の巣の形状である程度はその種類を見分けることが可能です。
ハチの種類を見極めることは、その後の駆除の方法にも大きく影響してきます。あまり巣に近づきすぎると危険ですので、その点には注意をしながら確認作業を行いましょう。
無理のない方法で駆除作業を行う
ハチの種類が明確になれば、具体的な駆除作業に移ります。ただ、この工程でも気をつけなければならないのは、無理をしないということです。
ハチの毒はとても強力なので、素人判断で駆除をすると命を落とす可能性もあります。
駆除の方法としては、自分で防護服や捕獲器具、殺虫剤等を用意して行う方法と、専門業者に依頼する方法の2通りがあります。コストの面では、自分で駆除をする方が良いですが、安全の面を考慮するならばできるだけ専門業者に依頼してください。
そして、次の年にも同じ場所に蜂の巣を作られないようにするために、予防的に殺虫剤を散布しておくという事後対策も大切です。
まとめ
ハチはその亜種も含めると、かなりの種類が私たちの近くで生活をしています。全てのハチ類が危険なわけではありませんが、危険な種類のハチについては対策が必要です。
そして、蜂の巣の駆除などについては素人でも対策可能ですが、専門的な知識のある人の方が安全に行うことができます。自分で対処せずに、専門の業者さんなどに依頼をして駆除を行ってください。